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海外Amazonで販売する方法【グローバルセリングについても解説】

Amazonに出品する、Amazonで販売する、と聞くと誰しも「Amazon.co.jp」を思い浮かべるでしょう。

日本に住んでいるのだから日本で販売するのが当たり前だ」、と思っている人が大半なのです。

 

しかし実際には、日本に住んでいながらも海外で販売する事ができ、そのようなビジネスを行っている人は多いです。

このようなビジネスの方法は一般的に「輸出ビジネス」や「越境EC」などと呼ばれます。

 

Amazonは、日本だけではなく世界各国にプラットフォームを持っている為、日本に住んでいながらも海外Amazonで販売する事ができます。

また、Amazonでは越境ECを推奨しており、グローバルセリングといったサービスも展開しているため海外販売が始めやすいです。

 

こちらでは、「海外Amazonで販売する方法」と「グローバルセリング」について詳しく解説していきます。

 

 

海外Amazonで販売する方法

海外Amazonで販売するためには、海外Amazonで出品者登録をして販売する必要があります。

海外のAmazonで出品者登録をすると聞くと、難易度が高いように感じるかもしれませんがそんなことはありません。

日本Amazonで出品者登録をする時と流れはほとんど同じなので、日本Amazonでの登録方法を調べれば順調に入力していけるはずです。

 

また、グローバルセリングと呼ばれるAmazon独自のサービスを利用すると、グローバル出品連携ツールを使用して商品を出品や管理などができるようになるので、

日本Amazonで販売しながら海外Amazonでも販売をすることが容易になります。

ちなみに、Amazonグローバルセリングは2018年に始まったばかりのサービスなので、まだまだ誕生してから新しいです。

 

Amazonグローバルセリングとは?

Amazonグローバルセリングとは、北米、ヨーロッパ、アジアのAmazonマーケットプレイスに商品を出品する事ができるサービスです。

日本のAmazonで出品者アカウントを取得していれば、各国で出品できるようになります。

グローバルセリングアカウントに設定すると、グローバル出品連携ツールを使用して商品を出品、管理したり、アカウントを複数のマーケットプレイスに関連付けたり、海外への発送や、大口・小口出品の変更ができるようになります。

参考:Amazonグローバルセリング

 

今まで、海外Amazonで販売したいという場合は、各国のAmazonで出品者登録をしなければなりませんでした。

しかしグローバルセリングのサービスが開始されてからは、日本のセラーセントラルアカウントから世界のマーケットプレイスへ出品や管理が可能となったのです。

 

現在グローバルセリングは以下の国で適用されています。

北米 ヨーロッパ アジア
Amazon.com

Amazon.ca

Amazon.com.mx

Amazon.co.uk:

Amazon.de

Amazon.fr

Amazon.it

Amazon.es

Amazon.co.jp

 

なので、日本Amazonで出品している商品を海外Amazonでも販売したいという場合は、グローバルセリングを使うと便利ですね。

 

Amazonグローバルセリングのメリット・デメリット

Amazonグローバルセリングは、越境ECを非常に身近なものにしてくれます。

日本で売れている商品であれば海外でも売れる可能性が十分にあると考えられますし、日本での売れ行きが悪い商品でも海外であれば売れる可能性があります。

なので、日本Amazonで在庫が余っていたりなかなか売れないという場合は、Amazonグローバルセリングを活用してもいいかもしれません。

 

ただし、日本Amazonで販売をしながら海外Amazonでも販売をすると、手間やコストが当然増えます。

例えば北米圏に出品するには商品情報を全て英語で登録しなければならないので、商品登録だけでも時間がかかってしまうでしょう。

出品者出荷商品は注文の都度海外発送をしなければならないので、国内発送とは比べものにならないくらいの費用と時間がかかります。

 

Amazonグローバルセリングを利用すればすぐに海外で販売ができますが、

新しく事業を始める時のように時間と費用がかかるので、余裕がないと海外へ販路を拡大するのは厳しいでしょう。

 

Amazonグローバルセリングで海外販売する際に必要なものは?

Amazonグローバルセリングで海外販売をする際に必要なものは、以下の三つです。

それぞれについて詳しく解説していきます。

  1. 日本Amazonの出品者アカウント
  2. 出品したい海外Amazonの出品者アカウント
  3. Amazonグローバルセリングアカウント

 

日本Amazonの出品者アカウント

まだ日本のAmazonで出品をしたことがない、という方はまず日本Amazonの出品者アカウントを取得しましょう。

出品者アカウントは、購入用のアカウントとは別で作成する必要があります。

 

アカウントの作成時は特に審査などが行われないので、誰でも簡単に作成する事ができます。

Amazon出品サービス

出品したい海外Amazonの出品用アカウント

続いて、出品したい海外Amazonの出品用アカウントが必要となります。

Amazon.comで出品者アカウントを取得すると、Amazon.com.mxなどの他の北米マーケットプレイスにも出品できるようになります。

また、Amazon.co.ukなどヨーロッパAmazonのアカウントを取得すると、Amazon.esなどの他のヨーロッパマーケットプレイスに出品可能となります。

ヨーロッパのAmazonマーケットプレイスでは出品用アカウントを統一しており、出品者は、Amazon.co.uk、Amazon.fr、Amazon.de、Amazon.it、Amazon.esのいずれかの出品用アカウントで、どのウェブサイトの出品商品の情報も作成、管理できます。つまり、出品商品や出品場所の管理やヨーロッパでのビジネス運営を1つの出品用アカウントで行うことになります。

参考:ヨーロッパのマーケットプレイス

 

なお、アカウントの取得方法は日本Amazonで出品者アカウントを作る時とほとんど同じなので、難しいことはありません。

売上金の受け取り口座に関しては現地の海外口座が必要に思なりますが、海外銀行口座レンタルサービス(PayoneerWorld Firstなど)を利用すれば問題ありません。

 

また、「Amazon海外送金サービス」を使用する事もできます。

Amazon海外口座送金サービス

他のAmazonマーケットプレイスがある国で銀行口座の開設を希望しない場合は、Amazon海外口座送金サービスを利用することができます。海外口座送金サービスを利用すると、Amazon海外口座送金サービスの対応国、地域および通貨に記載されている国や地域で銀行口座を持っている場合、出品者の所在国の銀行口座、および現地通貨で直接支払いを受け取ることができます。

参考:グローバルアカウントの支払い

 

Amazonグローバルセリングアカウント

Amazon.co.jpのセラーセントラルにログインし、「在庫」>「グローバルセリング」より、販売する海外のセラーアカウントの関連付けを行う必要があります。

  1. 日本のアカウントを海外Amazonのアカウントに紐づける
  2. 日本の商品の出品情報を海外Amazonに登録する

 

Amazonグローバルセリングの注意点

Amazonグローバルセリングを利用すれば、誰でもすぐに海外販売を始めることができます。

ですが、注意しなければならない3つのことがあるので、こちらでお伝えしていきます。

 

  1. Amazonヨーロッパで販売する場合はVAT登録が必須
  2. 輸出できない商品や、輸入できない商品がある
  3. 各国の規格の違いに注意

 

Amazonヨーロッパで販売する場合はVAT登録が必須

Amazonヨーロッパ(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア)で販売する場合は、VAT登録が必須です。

VATというのは付加価値税のことで、日本でいう消費税のような役割をもっています。

VATはかなり複雑なため、専門家に依頼しないと登録するのは難しいかもしれません。

ヨーロッパで商品を販売する場合、VATを課税する必要があります。VAT登録番号を申請し、VAT申告書を提出し、購入者から回収したVATを税務当局に支払う必要があります。

ヨーロッパに保管している出品者の在庫から購入者に商品を販売する場合は、出品者の商品を出荷する国でVAT申告書を提出する必要があり、商品を出荷する宛先の国でもVAT申告書を提出する必要があります。

参考:VAT番号の登録とVAT申告書の提出

 

輸出できない商品や、輸入できない商品がある

日本から輸出ができない商品や、各国で輸入できない商品があるので注意が必要です。

特に輸入できない商品に関しては、現地の税関にたどり着いてから輸入が不可となり廃棄や返送の手続きをしなければならないので非常に大変です。

販売はできても発送できない、という事にならないように事前に各国の法律をしっかりと確認しておきましょう。

参考:税関HP「輸出入禁止・規制品目」

各国の規格の違いに注意

日本の規格と海外ではあらゆる商品の規格が異なります。

例えば電源規格の違いやマットレスサイズなど、事前に調べておく必要があるでしょう。

出品するAmazonマーケットプレイスを選択する前に、出品者は、その国で商品が出品可能かどうかを判断する必要があります。最初に、各国の法律に準拠していることを確認してください。さらに、商品規格は国ごとに異なります。たとえば、2本足の電源プラグを使用し、110~220Vで動作するデジタルデバイスはイギリスのマーケットプレイスには適していませんが、日本には適しています。同様に、マットレスの標準サイズは国によって異なるため、イギリスで売上好調な羽毛入りマットレスは、米国ではあまり売れないと推測されます。

参考:Amazonグローバルセリング向け出品先と出品商品

 

最後に

海外Amazonで販売する方法について、またグローバルセリングについて詳しく解説しました。

Amazonグローバルセリングを利用すれば、海外販売が容易に行えます。

 

ただし、海外販売を始めるという事は新しい事業を始めるのと同じようにリスクがあり、時間や労力がかかるものです。

誰でもすぐに海外販売ができるとはいえ、海外へ販路を拡大するときは慎重になった方がいいでしょう。

 

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