サイトやブログを立ち上げてSEO対策をしアクセスは増えたものの、なかなか問い合わせや成約に繋がらず悩んでいる方もいるでしょう。
実際にあらゆる企業でもこのコンバージョン率(CVR)が上がらないという悩みが多いです。
時間をかけて作ったサイトですから、成果が出ないともったいないですよね。
この記事では、ホームページのアクセスのその先である「コンバージョン率(CVR)を上げる方法」について、考え方や対策を解説します。
是非お悩みの方は参考にしてみて下さい。
コンバージョン率(CVR)とは何か
コンバージョン率(CVR)とは、簡単に説明すると顧客の転換率の事で、購入や申込などにどれくらい至っているかを示すものです。
Conversion Rate(コンバーションレート)と呼ぶ事もあります。
基本的にはサイトに訪れた人数を母数とし、訪れた人の中でどれくらいの人数がコンバーションに至ったかを示します。
コンバーション率を指標として使用する場合はこのように、しっかりと母数を決て判断します。
なので例えば、ユーザーではなくセッション数(訪問数)を母数としたり、コンバーション回数を母数にしてCVRを求める事もあります。
また、目的別にコンバーション率を調べる場合は、特定のページを閲覧した人の人数を母数とし、そのうちの何人がコンバーションに至ったかを調べる事もできます。
通販サイトであれば実際に購入に至った人数、コーポレーションサイトであればお問い合わせの件数、採用サイトであれば応募数などがコンバーション件数として数えられるでしょう。
もし、アクセスは多いのにコンバーション数が少ないとしたら、コンバーションに至るまでの何かが足りていないという事です。
せっかく見に来てくれるユーザーはいるのに実際の成果に繋がらないのは非常にもったいない事ですね。
コンバーション(CVR)率が低いサイトの特徴
コンバーション率が低いけれど原因が分からない、思い当たらないという場合もあるでしょう。
まずは、コンバーション(CVR)率が低いサイトの特徴を解説したいと思います。
是非、当てはまるものがないかどうか確認してみて下さい。
- フォーム入力の項目が多い
- お問い合わせが見つけにくい
- お問い合わせまでの道のりが長い
- 情報量が多く分かりづらい
- 信憑性に欠ける
- 流入しているキーワードや広告配信の方法が適切でない
- ライバル会社のサイトが魅力的
- 商品やサービスの需要がない
フォーム入力の項目が多い
Webサイトのコンバーションポイントとなっているフォームの入力項目が多すぎたり面倒だったりしていませんか。
ついついユーザーの情報をたくさん入手したくなるかと思いますが、そのせいで入力項目が多くなり離脱率が高くなってしまっては意味がありません。
一度フォームに訪れたユーザーでも、フォームの項目が多すぎたり面倒だったりすると、離脱していってしまうでしょう。
お問い合わせが見つけにくい
お問い合わせや申し込みのフォームが見つけにくくなっていないか確認しましょう。
このようなコンバーションポイントは様々なページにも設置しておくことで、ユーザーが探しやすいのでコンバーション率が上がると言われています。
クリックですぐにお問い合わせが出来るようにするだけでも最大1%コンバーション率が上がるのですから、見つけやすいに越したことはありません。
逆にお問い合わせや商品購入が見つけにくいと、コンバーション率がかなり下がる可能性があります。
お問い合わせまでの道のりが長い
商品やサービスの内容が良く分からなかったり、高額だったりとお問い合わせに至るまでの道のりが長くなるためなかなか成約が繋がりにくいです。
既に商品やサービスの購入や利用を検討しているユーザーであれば、すぐに成約する可能性は高いですが、ほとんどの場合はまず「興味がある」という段階でサイトを見ているので、道のりが長いと感じるとお問い合わせに至らないまま離脱してしまうのです。
また、発送が遅かったりサービスの開始が遅いものの同様で、成約に繋がりにくくなるためコンバーション率が下がります。
この場合は、ユーザーは少なくとも興味を持ってサイトに訪れているわけですから、成約までのつなぎとなるような「資料請求」や「お試し期間」といったコンテンツを用意すると良いでしょう。
ユーザー側になってみたときに、商品やサービスを買いやすい、試しやすいと思ってもらう事がコンバーション率アップに繋がります。
情報量が多く分かりづらい
ユーザが求めている情報が簡単に分からないと、離脱率が一気に高くなります。
また、画像がなく文字だけのサイトなどは見にくいのでCVRが低くなってしまうでしょう。
サイトを一目見たときにユーザーの求めている情報がパッと入ってくるようになっていると良いです。
商品の関連商品などがある場合は、関連商品を分かりやすく表示させる工夫も必要ですね。
信憑性に欠ける
商品やサービスがせっかく良いものでも、サイトのクオリティが低いと信憑性に欠けるのでコンバーション率が下がります。
また、商品やサービスに対する口コミがなかったりすると、安心できず購入に至らないでしょう。
ユーザーが安心して成約できるように、企業情報を記載するなど基本的な部分もしっかりと載せておくようにしましょう。
流入しているキーワードや広告配信の方法が適切でない
サイトへのアクセスが多いにも関わらずコンバーション率が低い場合は、その商品やサービスを求めているわけではないユーザーが多いことが考えられます。
つまり、流入しているキーワードや広告配信の方法が適切でないという事ですね。
この場合は、いくらサイトを見やすく工夫したりお問い合わせフォームの改善を行っても、コンバーション率が上がらないはずです。
もしコンバージョン率が低いままの場合は、キーワードや広告配信の方法を見直すようにしましょう。
ライバル会社のサイトが魅力的
自社の商品やサービスと似た商品やサービスを提供しているライバル会社がいる場合は、ユーザーが双方のサイトを比較して検討します。
そのため、他社サイトが魅力的だと一向にコンバーション率が上がりません。
中にはキャンペーンやイベントを行ってコンバーション率アップを狙っているライバルもいるので、ライバル会社のサイトをたまには偵察してみると良いでしょう。
商品やサービスの需要がない
そもそも商品やサービスの需要がないという可能性も考えられます。
せっかく良い商品やサービスであっても、その魅力が伝えられなければコンバーションには繋がりません。
コンバーション率の改善を図るだけではなく、商品やサービスがユーザーのニーズに合っているか見直す事も大事です。
価格が適切でないと商品やサービスも売れていかないので、価格を考え直す必要が出てくるかもしれませんね。
コンバーション(CVR)率を上げる方法
あなたのサイトのコンバーション率(CRV)がなぜ上がらないのか考えた事はありますか?
コンバーション率が低いままでは、Webサイトの運営においてしっかりと成果を出すことが出来ません。
コンバーション率が低い場合は、以下のコンバーション(CVR)率を上げる方法を参考にして改善できる点がないか、サイトを見直してみて下さい。
- 入口サイトを改善する
- テキストを改善する
- 不要な要素を取り除く
- 銅線周りを改善する
入口サイトを改善する
入口サイトとはいわゆる「ファーストビュー」と呼ばれる場所で、サイトを訪問したユーザーが最初に見る部分の事です。
まずユーザーがサイトに残るか離脱するかはページ間を移動する時であり、このファーストビューによる印象はかなり大きいのです。
もし、最初に目にしたサイトの印象が「なんか違うな」と思われてしまうと、すぐに離脱されてしまうでしょう。
こうした事態を防ぐためにも、コンバーション率を上げるためには入口サイトの改善が必須となります。
もちろん、サイトを作成する時点で、ファーストビューは作り込んでおくべきです。
ランディングページのコンバーション率は比較的高いのですが、これは入口からコンバーションまでの流れがスムーズで、ユーザーがサイトから離脱するタイミングがない為です。
テキストを改善する
テキストを改善する方法は、コンバーション率を上げる方法の中でも最も効果が表れやすいです。
例えば、アクションボタンの文言を少し変えただけでもコンバーション率に大きく影響を及ぼす可能性があります。
また、サイト内にもお客さんになり得る人が検索しそうなキーワードを含めることが大切です。
これにより、お客さんが意図しないキーワードでサイトが表示されるのを防ぎ、結果としてコンバーション率アップに繋がります。
なので、逆にコンバーション率に結びつかないようなキーワードが使われている場合は、削除したり効果的なテキストに変えたりして改善を試みましょう。
定期的にテキストを見直して、より広告効果の高いサイトにする事でコンバーション率もアップするはずです。
不要な要素を取り除く
サイトの中に無駄なコンテンツやレイアウトなどの不要な要素が含まれていませんか?
もしこれらがある場合はコンバーション率アップを邪魔してしまっているので、取り除くようにしましょう。
また、複雑なサイトになっていると、せっかくお客さんが訪れても離脱しやすいです。
サイトの内容はシンプルで分かりやすいものにし、お客さんにとって読みやすいサイトにする事を心がけて下さい。
最近では特にスマートフォンからのアクセスが多いので、コンバーションを上げるためにも不要なコンテンツを極力まで排除することが非常に重要となっています。
導線周りを改善する
コンバーションに繋がるアクションボタンやその周辺がごちゃごちゃしていて見づらくなっていないでしょうか。
もし、Webサイトの背景と同化してしまっていたり、小さくて目立たなかったりすると、それだけでもコンバーション率は下がってしまいます。
まずは導線周りがしっかりと見やすくなっているか、複数設置されているか、目立っているかどうかなどを確認し、改善するようにしましょう。
アクションボタンを押したその先の「購入」や「お問い合わせフォーム」も複雑になっている場合は、そこで離脱する可能性があります。
なので、ユーザーの視点に立って極力シンプルで簡単に入力できるスタイルに改善し、導線周りを使いやすくすることが大切です。
最後に
コンバージョン率(CVR)を上げる方法や、考え方・対策を解説しました。
なかなか成約数が増えない時はついアクセス数に意識がとられがちですが、CVR(コンバージョン率)も意識する必要があるでしょう。
コンバーション率によって、どれくらいの確率で成約に結び付いているかが分かるので、アクセス数に対して成約数が少ないと感じる場合は、サイトや商品を改善すべきです。
もちろん、今回ご紹介した以外にもコンバーション率が低い原因があるかもしれませんから、色々な施策を試してみたりイベントを行うなどして、その原因を探り改善していく事が大切です。