ネットショップを開業する方法はいくつかありますが、中でも初心者の方におすすめの開業先をご紹介します。
また、ネットショップを開業するにあたって必要な準備についても解説するので、これからネットショップの開業を考えている方は是非参考にしてください。
ネットショップ初心者におすすめの開業先
ネットショップの開業先は大きく分けて2つの種類に分けることができます。
具体的には、「ショッピングモール型」と「独自ECサイト型」に分けられます。
それぞれの特性についてまずは解説していきます。
ショッピングモール型とは、楽天、アマゾン、Yahoo!ショッピングなどの大手ECモールで開業する方法です。
もともと集客力があるため初心者でも始めやすいという反面、初期費用、月額費用、販売手数料が高いことがデメリットとなります。
一方で、独自ECサイト型は、BASE、カラーミーショップ、イージーマイショップなどのネットショップ開業サービスを利用して開業する方法や、Wordpressでネットショップを構築する方法が挙げられます。
集客力がないため自分で集客しなければなりませんが、ショッピングモール型に比べて開業や運営にかかるコストを抑えられる傾向にあります。
このように、ネットショップの開業方法はさまざまで、それぞれにメリットとデメリットがあります。
まずはネットショップの開業方法全体を把握した上で、自分に合った開業先を選ぶようにしましょう。
ネットショップ初心者におすすめの開業先としては、主に以下の6つが挙げられます。
それぞれの特性について詳しく解説していきます。
- Amazon
- Yahoo!ショッピング
- 楽天市場
- BASE(ベイス)
- カラーミーショップ
- イージーマイショップ
Amazon
Amazonは初期費用不要で誰でも出品する事ができます。
月額の固定費は大口出品で4900円と安いですが、販売手数料が10~15%と高めです。
FBA(フルフィルメントbyAmazon)という、Amazonが注文の受注から梱包、配送などを代行してくれるサービスがあるので、作業時間を大幅に短縮できます。
ネットショップ開業というよりはAmazonに出店する形になるため、リピーターの確保はやや難しくなっています。
Amazonの出品形態は「大口出品」と「小口出品」の2種類に分けられますが、基本的にビジネスとして出品していくのであれば大口出品での登録が必須です。
関連:Amazonに出店するなら小口出品と大口出品どっち?【違いについて詳しく解説します】
既存の商品ページに出品する「相乗り出品」もしくは、新しく商品ページを作成する「新規出品」の二種類の出品方法があります。
出品は簡単ですがカスタマイズの自由度は低いため、Amazonの出品ページに合わせて販売する形となります。
Amazonの販売手数料は商品カテゴリーによって変化し、目安は販売価格の8%~15%となっています。
これにプラスで、本、CD、DVDの商品の場合は1商品あたり100円前後の成約料金がかかる場合があります。
誰でも出店する事ができ特に審査なども不要なため、初心者の方でもネットショップを開業しやすいでしょう。
転売を行っている出品者が多く、新規出品する場合は商品ページの作り込みや、商品紹介コンテンツの活用が欠かせません。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングは、初期費用、月額固定費用が無料なため、出店数もかなり多くなっています。
アクティブユーザー数は月間4158万人いると言われており、Tポイントの倍率アップ企画などで販促を行うのが特徴です。
Amazonや楽天に比べてライバルが多くなるため、広告を使わなければ検索結果上位表示は厳しいでしょう。
販売手数料もAmazonに比べると安く、約7%~10%となっています。
審査が厳しいものの、初期費用、固定費無料でモール型のネットショップ開業をしたい方には最適なネットショップ開業先でしょう。
楽天市場
楽天市場は、Amazonの次に市場規模が大きいECモールです。
楽天会員数は9520万人となっており、AmazonやYahoo!に比べてリピーターを確保しやすいという特徴があります。
また、出店すると、ECコンサルタントや店舗オープンアドバイザーからアドバイスをもらう事ができるのでネットショップが始めての方でも安心ですね。
商品販売ページのカスタマイズの自由度が高く、他の出品者の商品やショップページと差別化ができます。
初期費用や月額費用は高いものの、その分集客力が高くコンサルタントが付いてくれるので、しっかりとブランディングしたい方に最適です。
ただし、固定費用が高いので月商100万円以下でネットショップを運営したいと考えている方には、楽天市場は向いていません。
月商1000万円以上のネットショップ開業を考えている場合は、楽天市場への出店がおすすめです。
BASE(ベイス)
自分のネットショップを持ちたいという方は、簡単にネットショップを開業できる「ネットショップ開業サービス」を利用するのがおすすめです。
WordPressでネットショップを作成する事もできますが、難易度が高く初心者の方にはおすすめできません。
ネットショップ開業サービスでは基本機能や必要なツールが最初から揃っているので、満足したネットショップ開業ができるはずです。
その中でも一番人気のBASE(ベイス)は、ネットショップの数は500,000店舗を突破しており、ネットショップ開設実績ナンバーワンの会社です。
BASEアプリのダウンロード数は400万人を突破し、CMや広告でも宣伝しているため認知度が非常に高いです。
初期費用や月額固定費がかからないのでネットショップ開業が初心者の方でも安心ですね。
販売手数料も、3.6%+40円(銀行振込、代金引換時は無料)となっており、大手ECモールへ出品するのに比べれば格安です。
テンプレートも豊富なので、ネットショップを好きなようにカスタマイズできます。
便利で使いやすいサービスが無料で使う事ができ、その他にもネットショップ運営に必要な、商品撮影サービス、商品の保管、梱包、配送代行サービスなどが用意されています。
小規模でネットショップを運営したいという場合には最適でしょう。
カラーミーショップ
カラーミーショップも、前述したBASEと同様に誰でも簡単にネットショップを開業できるサービスとなっています。
中でもサポート力が強いのが特徴で、Web業界でも有名なGMOペポパ株式会社が運営会社となっています。
GMOグループではWEBに関連する事業を豊富に扱っているので、サポートが充実しているわけですね。
主なサポート内容としては、
- リスティング広告の出稿サポート(別途料金)
- LINE公式アカウントの導入や始め方のサポート
- 制作代行サービス
などがあります。
月額固定費は900円~と格安で、販売手数料はクレジットカードが4%~が、コンビニ支払いが130円~、後払い4%~となっています。
サポートや別途プランを使っていきたいという方には最適です。
必要な基本機能はすべて備わっており、管理画面もシンプルで操作しやすいので初心者の方でも簡単にネットショップを開業できます。
特に集客の部分もサポートしてもらえるのは大きいですね。
イージーマイショップ
イージーマイショップは、前述した2つのネットショップ開業サービスに比べて、細かい機能が充実しているという特徴があります。
例えば、高解像度の商品を掲載することができたり、自動でショップ内の人気ランキングを作成できたり、レコメンド機能が付いていたりと、販売促進をしてくれる機能が充実しています。
初期費用・月額固定費は無料で、販売手数料は5%+40円となっています。
特にアクセサリーを販売したいという場合は高画質な画像が求められますので、イージーマイショップでネットショップを開業するのがおすすめです。
月額2980円の有料プランにすると、さらに利用できるツールやサービスが増えます。
ネットショップを開業するにあたって必要な準備
ネットショップを開業するにあたって必要な準備について解説していきます。
- ネットショップのコンセプトとターゲットを決める
- 売上などの目標を決める
- 開業や運営にかかる費用を明確にする
ネットショップのコンセプトとターゲットを決める
ネットショップを開業し商品を販売するためには、まずネットショップの「コンセプト」と「ターゲット」を決めなければなりません。
ネットショップの開業を考えている方の半数は何を販売したいか決まっているかと思いますが、その商品やサービスを「誰」に販売したいのかは考えているでしょうか。
まずはここが定まっていないと、ターゲット層を絞り込むことができません。
ターゲット層の人たちが、商品を購入したときにどんなメリットが提供できるかを考えるべきです。
また、ライバルとなるショップが扱っている商品や特徴を調査し、自社の強みは何なのかを明確にしておきましょう。
コンセプトやターゲットをはっきりさせておくことは、ネットショップのデザイン制作にも大きく関わってきます。
ターゲットに合わせたネットショップを構築できるように、開業前にしっかりと決めておく必要があるでしょう。
売上などの目標を決める
販売したい商品やターゲット層、コンセプトを決めたら、次は年商や月商などの売り上げ見込み、来客数などおおまかな目標を決めましょう。
ネットショップの運営については、月商1000万円以上を目指して本業で始めたい方もいれば、個人が副業や趣味の範囲で立ち上げてみたいという方もいるでしょう。
毎月どのくらいの売上を立てたいのか、どのくらいお客様を集客したいのか、その目的や規模によってネットショップの開業先や運営方針が変わってくるはずです。
開業や運営にかかる費用を明確にする
ここまで、ネットショップの開業先をいくつかご紹介してきましたが、どの開業方法においても大なり小なりのコストがかかります。
大手ECモールを使いネットショップを開業する場合には、初期費用や月額固定費用、販売手数等がかかります。
ネットショップ開業サービスで開業する場合も、販売手数料が必ず発生します。
たターゲット層によってもどのような出店方法が選べばいいのかが異なるため、開業や運営にかかる費用を明確にしておくべきです。
ネットショップ開業時の初期費用だけではなく、実際にお店が動き出してからかかる運用費用も把握しておくべきでしょう。
月にどれだけの予算がかけられるかということを逆算し、適切な方法でネットショップを開業しましょう。
最後に
ネットショップ初心者におすすめの開業先と必要な準備を解説しました。
ネットショップの開業先は今回ご紹介した以外にも数多くあります。
是非、ご自身の目的に合わせた開業先を見つけて、ネットショップ運営にチャレンジしてみてください。