Amazon輸入ビジネスの方法【初心者の方に向けにわかりやすく解説】

インターネットを活用したビジネスは、家にいながらでも完結させることができるので、主婦の副業やサラリーマンの副業にもおすすめです。

初心者の方におすすめのインターネットを活用したビジネスとして、初期費用を多く必要しないアフィリエイト(他の方の商品を紹介してその紹介料をいただくビジネス)や、パソコンさえあればどこでも実践することができるインターネットを活用した物販ビジネスがよく挙げられます。

インターネットを活用した物販ビジネスにはたくさんの種類がありますが、その中でもAmazon輸入ビジネスは難易度があまり高くないので初心者の方にもおすすめできるビジネスといえるでしょう。

たとえばAmazon輸入ビジネスを無在庫販売という方法で行うのであれば最初の資金がほとんど必要ないため、またはやるべき作業もそこまで難しくないので、他のビジネスと比較するとハードルが低くなります。

この記事では、Amazon輸入ビジネスの方法を、初心者の方向けになるべく簡単にわかりやすく解説していきます。

Amazon輸入ビジネスとは何か?

Amazon輸入ビジネスとは、日本と他国の商品の価格差をリサーチして、Amazonというプラットフォームを活用し販売をして利益を得るせどりビジネスの一種です。

※Amazon輸入ビジネスは、別名で「Amazon輸入転売」や「Amazon輸入せどり」などといわれることがあります。

国ごとに物価が異なるため、海外と日本では商品に価格差があります。

インターネットが普及する前から輸入ビジネスは存在し、輸入ビジネスとは海外と日本の価格差を利用して利益を得るビジネスの事を基本的に指します。

国ごとに物価が異なるため海外と日本では商品に価格差があることは、インターネットで販売されている商品においても同じです。

輸入ビジネスをAmazonというインターネット上のプラットフォームで行うため、「Amazon輸入ビジネス」と呼ばれています。

Amazon輸入ビジネスの方法

Amazon輸入ビジネスの方法について、まずは全体的な流れをイメージしていただくとその後がわかりやすいと思いますので、最初に一連の流れを簡単にご紹介します。

まずは価格差のある商品をリサーチをするところから始まり、価格差のある利益の出る商品を見つけたら、海外から商品を輸入する流れとなります。

そして、その仕入れた商品を日本のAmazonで出品し商品が販売されると、差額分が利益となり売上をあげることができます。

Amazon輸入ビジネスの場合は、日本のAmazonからお金が振り込まれることになりますので、売り上げの管理などもシンプルでやりやすいです。

販売する商品の数はものすごく多くなりますが、お客さん1人1人に請求書などを発注したりすることはないため、経理作業などが苦手な初心者の方にもAmazon輸入ビジネスはおすすめです。

注意点ですが、Amazon輸入ビジネスを行うためには基本的に仕入れ資金が必要となります。

そのため、リサーチをせずに仕入れてしまうと、仕入れた商品が売れ残ってしまったり、結果的に損をしてしまうリスクがあることもぜひ忘れないでください。

Amazon輸入ビジネスは在庫を持って販売する有在庫販売と無在庫販売があります。

最近は正規代理店から仕入れた商品でないと真贋調査を乗り切ることができなくなったためアカウント開設1年以内の場合は有在庫販売を行うのが前提となってきますが念のため両方紹介しておきます。

Amazon輸入の有在庫販売ビジネスの方法

Amazon輸入の有在庫販売ビジネスとは、商品を仕入れてAmazonのFBA倉庫などに納入して販売時に商品を送ってもらうか自社で商品を発送する転売ビジネスのことです。

新しく販売ページを作成して売る新規出品と既存の販売ページに出品する相乗り出品があります。

新規出品はAmazonの集客に関する知識が必要で時間もかかるため初心者の方にはおすすめしません。

初心者の方が相乗り出品を行う際のポイントは並行輸入、輸入品、海外限定品、US版、UK版、日本未入荷などの記載がある商品ページへ出品を行うことです。

間違っても国内正規品のページに出してはいけません。(正規代理店契約を結んだ場合は別)

Amazonの新規出品と相乗り出品についてはリンク先でさらに詳しく解説しています。

Amazon輸入の無在庫販売ビジネスの方法

Amazon輸入の無在庫販売ビジネスとは、商品を仕入れる前にAmazonで出品をして、注文が入った後に海外から輸入しお客さんの元へ届ける、在庫を持たない転売ビジネスのことです。

Amazon輸入の無在庫販売ビジネスをする際、仕入れるときはクレジットカードを活用する形なります。

そのため、注文が入った後に海外から輸入しお客さんの元へ届けるAmazon輸入の無在庫販売ビジネスは、資金がなくても開始することができるというメリットがあります。

前述の通り真贋調査の問題で有名ブランドの商品を小売仕入れするのは危険になっているため特に初心者の方には推奨できないものとなっていますがリスクを考慮した上で取り組んでいる方は今でも数多く存在します。

Amazonでの無在庫販売の方法についてはリンク先に詳しくまとめています。

Amazon輸入ビジネスに成功するための商品リサーチ方法

Amazon輸入ビジネスで成功するためには、価格差がある商品をたくさん見つける必要があります。

そのため、Amazonで商品を出品する前に、価格差がある商品を見つけるためには商品リサーチすることになります。

最初からツールを導入して商品リサーチを開始し時間を節約する方もいますが、なるべくこれから始める初心者の方は、どういった方法で価格差のある商品をリサーチするのかを、まずは手動で確認して理解するとより今後が安心になるかと思います。

ある程度手動でリサーチができるようになってから、時間がかかってしまっている作業や、自動化できそうな部分をツールに任せるようにしましょう。

今回は初心者の方向けに、Amazon輸入ビジネスの商品リサーチ方法を解説します。初心者の方がAmazon輸入ビジネスをする際は、日本のAmazonとアメリカのAmazonを利用することが一般的です。

日本のAmazonとアメリカのAmazonを比較すると、価格差のある商品を簡単にみつけることができますが、ただ価格差のある商品を選べばいいという訳ではもちろんありません。

たとえば、価格差がある商品を日本のAmazonへ出品したとしても、その商品が売れなければ売上をあげることはできません。

Amazon輸入ビジネスの商品リサーチのコツは、Amazon輸入有在庫・無在庫それぞれに適している商品の条件をしっかりと理解した上でリサーチすることです。Amazon輸入有在庫販売に適した商品の条件は長くなるため書籍で解説しています。

Amazon輸入無在庫販売に適している商品の条件は、以下の3つです。

  • 専門的でニッチな商品
  • ライバルにFBA出品者がいない商品
  • ASINコードが繋がっていない商品

専門的でニッチな商品

Amazon輸入ビジネスの無在庫販売でリサーチをする際は、専門的でニッチな商品を探すことがポイントです。

なぜかといいますと、毎日たくさん販売されるような人気商品はライバルセラーが増えるため、無在庫販売で販売することは難しくなるからです。

なるべく有名ではないニッチなブランド商品や、知っている人は知っている穴場な商品の中から価格差のある商品をみつけてAmazonで出品することで、ライバルが少ない場所に出品することができるようになるので売り上げも立てやすくなります。

Amazonの中には商品がたくさんあるので、必ずニッチで穴場な商品は存在します。

アメリカのAmazonと日本のAmazonを比較して商品をリサーチする際は、ぜひこの部分を意識して価格差のある商品をみつけてみてください。

ライバルにFBA出品者がいない商品

Amazon輸入ビジネスには、無在庫販売以外でもFBA販売という方法で販売するやり方があります。

Amazon輸入のFBA販売の方法は無在庫販売の方法とは違い、Amazonに出品をする前に商品を海外から仕入れて、その商品をAmazonの倉庫に保管することになります。

※FBA出品者とは、そのFBA販売をして出品しているセラーのことを指します。

手動で商品をリサーチする際は、商品ページを確認して、同じ商品を販売しているライバルのことを分析します。

その際に、このFBA出品者がいるかどうかを確認して、ライバルにFBA出品者がいない商品をみつけることがリサーチ方法のコツです。

なぜかといいますと、無在庫販売をしているセラーの商品よりも、FBA販売をしているセラーの商品の方が売れやすいからです。

どうすればFBA販売をしているセラーが少ない商品をみつけることができるか、そのリサーチ方法のコツもあります。それは、保管コストがかかる商品をあえてリサーチすることです。

AmazonでFBA販売しているセラーは、FBA倉庫に商品を保管していますが、毎月商品ごとに保管コストがかかります。

なので保管コストのかかる商品については基本的に扱いたがりません。

つまり、保管コストのかかる商品を中心にリサーチをすることで、FBA出品者の少ない商品を効率的に探すことが可能となります。

ちなみに保管コストのかかる商品とは、たとえばベッドなどの大きな商品や、長期間保管しなければならないような物などです。

Amazon輸入ビジネスを無在庫販売という方法で行う特徴は在庫をもたないことなので、その特徴を最大限生かしてライバルと差をつける意識をもつことで継続的に販売することができるようになるでしょう。

ASINコードが繋がっていない商品

ASINコードが繋がっていない商品で価格差のある商品をみつけることができれば、利益を出せる可能性が高くなりますので、Amazon輸入ビジネスでリサーチをする際はぜひこちらもご確認ください。

初心者の方のために解説をしますと、ASINコードというのは、Amazon独自の商品識別コードのことを指します。Amazonで出品されている商品には、それぞれその商品を識別するためのAmazon独自の商品番号があります。

※Amazonの商品ページの下または商品URLに書いてある、Bから始まる10桁の番号がASINになります。

このASINコードは、日本のAmazonとアメリカのAmazonでも、実はまったく同じ商品であればASINコードの番号は基本的に同じになります。

ただ、商品によっては同じ商品なのでASINコードが異なる場合もあります。

Amazon輸入ビジネス専用のリサーチツールなどを活用してこのASINコードをもとにリサーチすることで、まとめてたくさんの価格差のある商品をみつけることができますが、なぜあえて「ASINコードが繋がっていない商品」をリサーチすることが、Amazon輸入ビジネスのリサーチ方法としておすすめなのか?

それは、ライバルのセラーたちの多くが、ASINコードが繋がっている商品をリサーチする傾向があるからです。ASINコードが繋がっていると、ツールでまとめてリサーチすることができるメリットがありますが、その分ライバルの数が多くなります。

つまり、Amazon輸入無在庫販売ではこのASINコードが繋がっていない商品がねらい目になるということです。

Amazon輸入の物流

海外から商品を輸入するにはクーリエを活用し自分で手配する方法とフォワーダーや代行会社に依頼して代わりに輸入手続きを行なってもらう方法があります。

一般的に物量が相当数増えるまでフォワーダーや代行会社に任せた方が費用が安くなるため以下の記事にまとめています。

中国輸入の代行会社のおすすめ

Amazon輸入の仕入れ場所について

Amazon輸入の在庫管理・価格改定

Amazonで商品を販売する際の価格改定戦略は、競争力を維持しつつ利益を最大化するために重要です。以下に、効果的な価格改定戦略の方法を詳しく説明します。

1. 競合分析

競合商品の分析

  • 競合他社の価格設定、プロモーション、在庫状況を継続的にモニタリングします。
  • 競合商品のレビューや評価も確認し、品質やサービスの差別化要因を特定します。

相乗り出品では同一ページのセラー、カタログを独占しての出品であれば他のページのベンチマークとなるセラーの価格を意識して価格を改定することが重要です。

2. ダイナミックプライシング

リプライシング

国内であれば楽天やYahooショッピングなどの最安値に合わせて価格を改定することでより商品が売れやすくなります。

価格改定ルールの設定

  • 最低価格と最高価格の範囲を設定し、その範囲内で価格を自動調整。
  • 競合価格に対する割引率やプレミアム価格を設定。

3. プロモーションとディスカウント

割引戦略

  • 期間限定セール: 特定の期間だけ価格を引き下げ、販売促進。
  • クーポン: 顧客にクーポンを提供し、購入意欲を高める。
  • バンドル販売: 複数の商品をセットで販売し、全体的な価格を引き下げる。

Amazonのプロモーションツール

  • ライトニングディール: 一時的に大幅な割引を提供し、注目を集める。
  • セールイベント: プライムデーやブラックフライデーなどのイベントに参加し、価格を調整。

4. マーケットプレイスの動向とシーズナリティ

季節性の考慮

  • 季節ごとの需要変動を考慮し、価格を調整。
  • 例えば、夏季やホリデーシーズンには特定商品の需要が増えるため、価格を最適化。

市場動向の分析

  • 新製品の発売や市場トレンドを監視し、それに応じた価格調整を実施。

5. 顧客の価値とレビュー

カスタマーフィードバック

  • 顧客のレビューやフィードバックを分析し、価格に対する満足度を把握。
  • ネガティブなレビューが多い場合は、価格の見直しや付加価値の提供を検討。

価値に基づく価格設定

  • 顧客が感じる価値に基づいて価格を設定。例えば、品質やサービスが優れている場合は、少し高めの価格を設定しても受け入れられる可能性があります。

6. データと分析

データ駆動型のアプローチ

  • 売上データ、在庫データ、顧客データを分析し、価格戦略を定量的に評価。
  • Amazonセラーセントラルのレポート機能を活用し、パフォーマンスを追跡。

A/Bテスト

  • 異なる価格設定を試し、どの価格が最も高いコンバージョン率を達成するかをテスト。

7. 長期的な戦略

ブランド価値の確立

  • 価格競争だけでなく、ブランド価値を高める戦略も併用。
  • 高品質な商品や優れたカスタマーサービスを提供し、価格に敏感でない顧客層をターゲットにする。

持続可能な価格戦略

  • 短期的な利益だけでなく、長期的なブランドの成長と顧客満足を考慮した価格戦略を採用。

これらの戦略を組み合わせて、Amazonでの価格改定を効果的に行うことができます。価格改定は継続的なプロセスであり、市場の変化や競合状況に応じて柔軟に対応することが重要です。

Amazon輸入の広告運用の方法

Amazon輸入で初動から安定した売上を築くには適切な広告運用が必須となっています。

Amazon広告ではベンダーとして販売を除けば

  • スポンサープロダクト広告
  • スポンサーブランド広告
  • スポンサーディスプレイ広告

の3種類が存在します。詳しくはAmazon広告の種類と特徴の記事をご覧になってください。

Amazon輸入の需要予測の方法について

Amazonで商品を販売する上で将来の販売数を予測するためには以下のような分析が必要になります。

1. 市場調査

キーワード調査

  • Amazonキーワードツール: Helium 10、Jungle Scout、AMZScoutなどのツールを使用して、人気のある商品キーワードを特定します。
  • 検索ボリューム: GoogleトレンドやKeyword Plannerを使用して、特定キーワードの検索ボリュームを確認します。

競合分析

  • ベストセラーリスト: Amazonのベストセラーリストをチェックして、どのカテゴリーや商品が人気かを調べます。
  • レビュー分析: 人気商品のレビューを分析し、消費者のニーズや問題点を理解します。

2. 売上データの分析

ヒストリカルデータ

  • 過去の売上データ: Amazonのセラーセントラルや各種分析ツール(Helium 10、Jungle Scout)から過去の売上データを取得し、需要のトレンドを確認します。
  • シーズナリティ: 季節による売上の変動を考慮に入れます。

カテゴリーごとの分析

  • カテゴリー分析: 各カテゴリーの売上ランキングや成長率を分析し、需要の高いカテゴリーを特定します。

3. データ予測

時系列分析

  • 時系列モデル: ARIMAモデル、SARIMAモデルなどを使用して、過去の売上データに基づいた予測を行います。
  • PythonやR: データ分析ツールを用いて、予測モデルを構築します。

弊社で販売しているAmazon総合支援ツールアマトピアにも時系列分析を活用した販売数の予測を行う機能が備わっています。

機械学習

  • 回帰分析: 機械学習アルゴリズム(線形回帰、ランダムフォレスト、XGBoostなど)を用いて、複数の変数に基づいた需要予測を行います。
  • データプラットフォーム: Amazon ForecastやAWS SageMakerを使用して予測モデルを自動化します。

4. 外部要因の考慮

経済指標

  • 消費者信頼感: 消費者の購買意欲を示す指標を参考にします。
  • 為替レート: 輸入コストに影響を与える為替レートの動向を考慮します。

マーケティング活動

  • 広告キャンペーン: 特定の商品やカテゴリーに対して広告キャンペーンを行った際の影響を分析します。
  • プロモーション: 割引やキャンペーンが売上に与える影響を予測します。

最後に

Amazon輸入ビジネスの方法を、初心者の方になるべく簡単にわかりやすく解説しました。

商品のリサーチ方法を中心に紹介しましたが、このリサーチの部分が1番重要となりますのでぜひこれからAmazon輸入ビジネスを開始する予定の方は、しっかりと内容を確認して実践してみてください。

リサーチする際のコツについては、実はそれぞれに共通することがあります。それは、ライバルのセラーを意識して、なるべくライバルが弱い場所や少ない場所を狙ってリサーチをするということです。

つまり他のセラーと同じようなことをせずに、差別化をすることが、Amazon輸入ビジネスで成功するための方法と言えるでしょう。

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