【Amazon広告】オートターゲティングを効果的に活用する方法

Amazonスポンサープロダクト広告のターゲティングの種類は、「オートターゲティング」と「マニュアルターゲティング」の2つがあります。

オートターゲティングはAmazonのシステムが自動でターゲティングを行う広告の運用方法で、マニュアルターゲティングはキーワードや商品を指定して広告を運用する方法になります。

 

オートターゲティングの場合、自分でキーワードを探して追加する必要やカテゴリーの設定が不要なので、すぐに広告運用を開始できるというメリットがあります。

そのため、Amazon広告を運用した事がない初心者の方や、時間がなく広告の管理ができないという方はオートターゲティングに設定する事をおすすめします。

全部を自動で行ってくれるので、大変便利でありがたい機能ですね。

 

ただしオートターゲティングはマニュアルターゲティングのように、細かいキーワード設定やキーワード毎に入札額を調整する事ができないので、融通があまり効きません。

自分で細かく設定したい、広告費用を最小限に抑えたいという方は、マニュアルターゲティングで運用したほうが良いでしょう。

 

オートターゲティングがいまいち分からない、オートターゲティングとマニュアルターゲティングで迷っている、という方は是非参考にしてください。

 

 

Amazon広告の「オートターゲティング」とは?

Amazon広告のオートターゲティングとは、Amazonスポンサープロダクトのターゲティングの方法の1つです。

オートターゲティングを選択すると、広告の商品に類似したキーワードと商品を自動でターゲティングしてくれます。

 

基本的にコンピューターに任せ事になるため、自分で広告を管理しなくても運用する事ができ、日々の広告管理が楽になります。

ただし、細かな設定はできないので無駄な広告費用が発生したり、好きなようにキーワードを設定できないという面もあります。

このようにオートターゲティングにはメリットとデメリットがあるのです。

 

オートターゲティングを活用するメリット

まずは、Amazon広告でオートターゲティングを活用するメリットを解説していきます。

オートターゲティングを活用するメリットは、主に以下の3つです。

  1. 広告の運用・管理が簡易になる
  2. 幅広いキーワードで広告配信ができる
  3. 幅広いデータ収集が可能となる

 

広告の運用・管理が簡易になる

前述したようにオートターゲティングを選択した場合は、キーワードの選定から広告の管理まで、すべてAmazonのシステムが行うため運用・管理が簡易になります。

つまり、オートターゲティングに設定した場合は、日々広告予算の調整を行うだけです。

これは、オートターゲティングを選ぶ最大のメリットといえるでしょう。

 

ちなみに広告予算の調整とはターゲティンググループの有効・停止切り替えや入札額を調整する作業となります。

特に難しい設定はなく、シンプルなので操作がしやすいです。

このようにオートターゲティングに設定すれば、日々やるべきことは広告予算の調整のみとなるので、広告の運用・管理が簡易になります。

入札額調整と予算額調整は大した作業ではないので、本来広告運用にかかる時間を大幅に短縮できるのは大きなメリットでしょう。

 

幅広いキーワードで広告配信ができる

オートターゲティングの場合、広告配信制限がありません。

なので、幅広いキーワードで広告配信ができるというメリットがあります。

いろいろなキーワードで広告配信を行いたいという場合や、とにかく広告の配信数を増やしたいという場合は、オートターゲティングが向いているでしょう。

 

【Amazon広告】マニュアルターゲティングの効果的な使い方でも解説していますが、マニュアルターゲティングを運用する前にオートターゲティングを使う事で、「どのキーワードで運用すると効果的か」が明確になります。

そのため、マニュアルターゲティングでの運用を考えている場合も、まずはオートターゲティングを使う事をおすすめします。

 

幅広いデータ収集が可能となる

幅広いキーワードで広告配信ができるので、その分データも幅広く収集できます。

オートターゲティングで1~2週間ほど運用すれば、かなりのデータを収集する事が可能です。

なお、広告のクリック率やインプレッション数のデータは、セラーセントラルの「レポート」からダウンロードできます。

 

レポートをダウンロードしたら、どのようなキーワードで広告が配信されたのかどのようなキーワードが売り上げが高かったのかを確認し、効果的なキーワードをリスト化しておくことをおすすめします。

オートターゲティングでレポートを分析しキーワードが収集出来たら、マニュアルターゲティングに移行する事でさらに、ROAS(広告費用対効果)を高める事ができるでしょう。

 

オートターゲティングを活用するデメリット

続いて、Amazon広告でオートターゲティングを活用するデメリットを解説します。

基本的にはメリットの逆がデメリットとなります。

  • 細かな設定ができない
  • キーワード毎に入札額を設定する事ができない

 

細かな設定ができない

メリットでも挙げたように、オートターゲティングを活用する事で日々の広告運用・管理が非常に楽になります。

しかし逆にAmazonのシステムがすべて自動で運用を行うので、キーワードや入札額などの細かな設定ができません。

 

マニュアルターゲティングのように特定のキーワードで広告配信をしたり、細かな設定をカスタムで行い広告費用を削減したいという場合には向いていないでしょう。

さらに、オートターゲティングでは幅広くキーワードを設定し広告配信ができるというメリットの半面、

範囲が広いために売れないキーワードまで広告費用がかかってしまい、無駄な広告費用が発生する可能性があります。

 

なのでオートターゲティングで広告運用を続けるのではなく、効果的なキーワードを収集しある程度広告運用について理解ができたら、マニュアルターゲティングに切り替えていくと良いでしょう。

関連:【Amazon広告】マニュアルターゲティングの効果的な使い方

 

キーワード毎に入札額を設定する事ができない

オートターゲティングでは、幅広いキーワードに対して一律に広告配信をできるというメリットがありました。

しかし、逆に考えるとキーワード毎に入札額を設定する事ができないという事は、あるキーワードの入札額を高めたり低くすことができないというデメリットであることがわかります。

 

例えばオートターゲティングで広告費用対効果の高いキーワードと、売上に繋がらない効果の低いキーワードがあったとします。

この場合広告費用を節約し効率的に配信を行うためにも、前者は入札額を上げ、後者は入札額を下げて広告費用を抑える必要があるでしょう。

しかし、オートターゲティングではこのような個別の入札額が設定できないため、パフォーマンスの悪いキーワードに対しても無駄な広告費用が掛かってしまう可能性があるのです。

 

なので、キーワード毎に細かな入札額の調整をしたい場合は、マニュアルターゲティングに設定し手動で適切な入札額に設定する必要があります。

マニュアルターゲティングなら、配信したいキーワードに入札を行い効果的なキーワードだけ入札額を上げると言った細かな調整が可能となるので、

不要なキーワードに広告費用をかけることなく、効果的な広告配信ができるのです。

 

オートターゲティングを効果的に活用する方法

オートターゲティングを効果的に活用するためには、まず初めにオートターゲティングでAmazon広告の運用を開始する事が大切です。

オートターゲティング広告でキーワードを収集したり、広告運用に慣れてからマニュアルターゲティングに切り替えるという流れがベストでしょう。

 

オートターゲティングは運用スキルがほとんど必要ないので、広告運用がはじめての方でも簡単に運用する事ができます。

また、広告の審査がなくすぐに出稿できるのも、初めにオートターゲティングを利用するメリットといえるでしょう。

オートターゲティングからマニュアルターゲティングに切り替えていく際の流れは、以下のようになります。

  1. オートターゲティングを活用し、マニュアルターゲティングで使えるキーワードをリスト化する。この時、予算は多めにする。
  2. 1〜2週間ほどオートターゲティングで運用し、オートターゲティングで収集したキーワードをマニュアルターゲティングで活用する
  3. マニュアルターゲティング広告運用しながら広告レポートなどを分析し、予算配分を増やしたり入札額を調整する

 

最初にオートターゲティングを活用するとき予算を多めに設定する理由は、まず広範囲の顧客にアプローチをかけ反応を見るためです。

そのあと、マニュアルターゲティングで効果的なキーワードに絞り込み、広告を掲載する範囲をどんどん範囲を狭めていきます。

これにより、効果的でかつ広告費用を最小限に抑えながらAmazon広告を活用できます。

 

オートターゲティングでキーワードを収集する方法

オートターゲティングからマニュアルターゲティングに切り替えるにあたって、効果的なキーワードを収集しリスト化しておく必要があります。

オートターゲティングでキーワードを収集するためは、スポンサープロダクト広告のレポートを活用していきます。

 

オートターゲティングでキャンペーンを開始すると、実際に広告が掲載された検索キーワードごと、および関連商品などのASINごとにデータの取得が可能となります。

例えば検索キーワード毎の広告の成果を確認し、どのキーワードがどれくらい購入に繋がっているかがわかるので、効果的なキーワードを収集できます。

また、ASINごとの広告の成果を確認し、効果の高いASINをマニュアルターゲティングに追加するのも良いでしょう。

 

スポンサープロダクト広告のレポートは、セラーセントラルにログインし以下の手順で確認できます。

  1. Amazonスポンサー広告>キャンペーンの一覧>「広告レポート」を選択
  2. すべてのキャンペーンで「Sponsored Products」を選択
  3. レポートタイプ>検索ワードなどを選択
  4. レポート名やレポート期間などを設定してレポートを作成>ダウンロード

 

検索キーワードごとのレポートには、自社商品に関連するカテゴリーキーワードやだけではなく、競合商品や競合他社に関連するキーワードもレポートされています。

これにより、自社と他社でどのような商品が比較されているのかを知ることができます。

 

最後に

Amazon広告でオートターゲティングを効果的に活用する方法について解説しました。

Amazonスポンサープロダクト広告を運用する初期の段階では、オートターゲティングでの広告配信でキーワードを集めて、

キーワードの収集ができたらマニュアルターゲティングに移行する流れが理想です。

 

オートターゲティングをずっと使っていたけれど効果がなかなか出なかったという方は、マニュアルターゲティングに移行すべきでしょう。

【Amazon広告】マニュアルターゲティングの効果的な使い方を参考に、是非活用してみてください。

 

 

 

 

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