Amazonでは食品や飲料を販売する事が出来ますが、食品は非常にデリケートな為難易度が高いカテゴリーと言われています。
また、Amazon内での規制も厳しいのでしっかりと規約を守っていないと、アカウントリスクにも繋がるでしょう。
ですが難易度が高い分ライバルも少なくなるので、コツや注意点を把握していればがっつりと稼げるカテゴリーでもあります。
こちらではAmazonで食品や飲料を出品する方法について、出品許可申請について詳しく解説していきます。
これからAmazonで食品や飲料品を販売したいと考えている方は是非参考にしてください。
Amazonで食品や飲料を出品するには?
Amazonの規約は日々変わっているため、以前は出品許可申請が不要だったカテゴリーが、申請なしでは出品できなくなっていたりします。
食品・飲料のカテゴリーも2017年までは出品許可申請が必須でしたが、以降は出品許可申請が不要になっていました。
しかし、最近ではまた食品や飲料カテゴリーに規制がかかっているようで「以前は問題なく出品出来ていたのに出来なくなった」という人が続出しています。
Amazonの出品規制を突破しなければならないとなると、食品や飲料カテゴリーの出品はますますハードルが上がる事になりますね。
さらに、食品や飲料カテゴリーの商品の特徴として、保存方法や期限が決まっている為に扱いが非常に難しいという点が挙げられます。
そのため、他の商品カテゴリーとは違った販売方法や発送方法を行う必要があるでしょう。
また、Amazonでは法律で規制されているもの以外であれば、どんな食品でも飲料でも出品可能です。
ただし中には商品毎に手続きや許可が必要であったり、メーカーによって販売が規制されている事もあるので事前にしっかり調べておく必要があります。
Amazonで食品や飲料を出品するメリット・デメリット
食品・飲料のカテゴリーは扱いも難しくAmazonで出品するまでも大変なので、一見デメリットの方が多く感じるかもしれません。
しかし、それでもAmazonで食料や飲料を出品するメリットがあります。
まずはAmazonで食品や飲料を出品するメリットについて解説していきます。
メリット
- 回転率が高い
- まとめ買いが多い
- ライバルが少なく稼ぎやすい
食品は消耗品であるため、回転率が非常に高いのが特徴です。
価格帯も3000円以下の安い商品が大半なので売れやすく、Amazonでも良く売れます。
また、食品や飲料やまとめ買いをする人も多いので一気に利益を上げることが出来ます。
飲料は特に箱買いをしてストックしておく家庭も多く、単品よりも良く売れる傾向にあります。
さらに、Amazonでは現在食品や飲料商品を出品するのに出品許可申請が必要となりますがこれが参入障壁となり、ライバルを減らしてくれます。
ライバルが減る=商品が売れやすくなりますから、食品や飲料カテゴリーに出品する事が出来れば大きく稼ぐチャンスとなるでしょう。
食品や飲料は賞味期限が決まっているのがネックとなっており、Amazonでは消費期限が残り45日を過ぎると自動廃棄となるため出品をためらう人が多いです。
しっかりと逆算して仕入れ、販売を行っていれば賞味期限によって廃棄される事もなくなるはずなので、そこまで心配する必要はないでしょう。
デメリット
- 商品1つあたりの利益額が少ない
- 消費期限には注意が必要
Amazonで食品や飲料を販売するにあたって大きなデメリットとなるのは、上記の二つです。
まず、食品や飲料はそもそもの販売額が安いので、商品が1つ売れたとしても利益額が少ないのが特徴です。
利益率・利益額ともに、他のカテゴリーよりも低い傾向にあるので、このカテゴリーで大きな利益を上げるためには大量に商品を売らなければなりません。
そして期限のある商品を大量に仕入れる事は、在庫抱えるリスクになるでしょう。
また、メリットの方でも解説したように消費期限が残り45日を切ると、自動で廃棄されてしまうのがデメリットです。
大量に仕入れた商品が廃棄されてしまったら、仕入にかかった分がすべて無駄になってしまいます。
食品や飲料品の仕入れにはくれぐれも注意が必要ですね。
Amazonで食品や飲料を出品する方法【出品許可申請】
以前は出品許可申請が不要でしたが、現在Amazonの食品・飲料カテゴリーに関する出品規制は出品者毎に異なるようです。(2020年6月現在)
新規のアカウントであったり、Amazonアカウントをつくってから月日が経っていても、食品や飲料カテゴリーに出品規制がかかっている場合があります。
その場合はまず、出品許可申請を行い出品規制を解除しなければなりません。
Amazon食品カテゴリーの出品許可申請を突破するためには、下記の条件を満たす請求書をAmazonに提出する必要があります。
出品許可申請を突破するための請求書の条件
- 申請日より180日以内の発行日が記載されている請求書
- 出品者の氏名と住所が記載されている
- メーカーまたは卸業者の名前と住所が記載されている
- 商品名と、10点以上の仕入点数が記載されている(商品名にパッケージ画像の商品が含まれる)
以上が、Amazonの食品カテゴリー許可申請を解除するために必要な請求書の最低条件になります。
ブランドの規制を解除するときとほとんど同じ条件になっています。
もし規制がかかっているという場合は、再度ご自身のセラーセントラルにて条件を確認するようにお願いします。
また、上記は最低条件であり満たしていれば必ず審査を通過できるという事ではないので、注意が必要です。
請求書が不正でないか、Amazonが申請時に通知された企業に連絡する場合もあるので、必ずそのままの請求書を提出してください。
価格の部分は伏せても問題ありません。
請求書を提出したからといって規制が解除されるわけではない
請求書はあくまでも、Amazonの規制解除の審査に必要な書類であり、提出したからといって規制が解除されるわけではないので注意しましょう。
公表されているわけではありませんが、Amazonはあらゆる角度から検証し出品規制の許可を行っているようです。
なので、食品カテゴリーに出品予定がない場合は急がなくても良いでしょう。
Amazonで食品や飲料を出品する際の注意点
Amazonで食品や飲料を扱う場合に、商品によっては許可や資格が必要な場合があります。
法律に関わってくる部分ですので、しっかりと理解し把握しておきましょう。
- お酒を販売する場合
- 自分で加工した商品を販売する場合
- 輸入食品を販売する場合
お酒を販売する場合
Amazonでお酒を出品したいと考えている場合は、お酒を継続して販売するための「酒類販売免許」が必須となります。(自分で購入したお酒を1、2本転売する場合は除きます。)
なお、酒類販売免許は酒類を売り出す前に取得しておかなければなりません。
酒類販売免許の申請は無料なので、お酒を販売する予定がある場合は必ず申請しておきましょう。
免許を取得した場合は、免許1件ごとに登録免許税が課せられます。
申請に関する詳細は、国税庁の酒類の販売業免許の申請に記載があるので読んで見て下さい。
自分で加工した商品を販売する場合
自分で加工した食品を販売する場合は、許可や申請が必要となる事があるので注意しましょう。
例として、自分で育てた野菜をそのまま販売する場合の許可は不要となっていますが、野菜を漬物などに加工した場合は「食品衛生責任者」の資格や「食品衛生法に基づく営業許可」が必須となります。
自分が販売したい商品について、加工した場合に必要な許可や申請を必ず事前に調べるようにしてください。
輸入食品を販売する場合
海外から輸入したお菓子や食品を販売する場合は「輸入届出済証」を税関に提出しないと、仕入れる事が出来ません。
なお、輸入届出済証は検疫所の検査に合格すると発行されます。
加工食品であれば食品検疫所、野菜・果物類であれば植物防疫所、肉類(ハムなども含む)であれば動物検疫所で検査され問題が無ければ無事発行となります。
このように、食品や飲料を輸入する販売する場合は法律も関わってくるので、事前にしっかりと調べておくことが大切です。
Amazonの食品・飲料カテゴリーで稼ぐコツ
食品カテゴリーの許可申請を解除したからといって、ただ闇雲に仕入れているだけでは稼ぐ事は出来ないでしょう。
Amazonの食品・飲料カテゴリーで稼ぐにはいくつかのコツがあるのでご紹介します。
- 賞味期限の確認
- 売れる季節の把握
- テスト仕入れを行う
- FBAを利用する
- 出品NGメーカーの把握
賞味期限の確認
販売したい商品の賞味期限が短かったら、Amazonで期限内に売る難易度もそれなりに上がります。
商品の賞味期限を確認したうえで、どれくらいの期間にどれだけ売れるからどれくらい商品を仕入れるか、を明確に決める必要があるでしょう。
また、仕入れの際は、賞味期限と消費期限の両方を必ず確認してください。
売れる季節の把握
例えば冬場は、気温が下がるため食品の期限が伸びたり衛生的にも管理しやすくなるので売りやすいです。
Amazonでも、冬場になると一気に食品カテゴリーの出品が増えます。
特にチョコレートなどの溶けやすい商品は、夏場はFBAで取り扱う事が出来ませんが冬場であれば取り扱い可能となるので、そういった商品を狙っていくのも良いでしょう。
テスト仕入れを行う
食品に限らず、始めて仕入れる商品は少量から仕入れるのがポイントです。
少量仕入れてみて回転率や利益率、品質などに問題が無ければ、次回から大量に仕入れるようにしましょう。
FBAを利用する
Amazon販売で稼ぐ基本としてFBA(フルフィルメントbyAmazon)を利用する事が重要になります。
FBA商品というだけで一気に商品が売れやすくなりますし、Amazonが梱包・発送をしてくれるので作業時間も大幅に短縮されます。
特に食品や飲料カテゴリーの商品は賞味期限に注意してなるべく早く売り切る必要があるため、FBAを活用して販売を促進すべきでしょう。
出品NGメーカーの把握
Amazonに出品してはいけない食品・飲料メーカーも存在します。
特に、地方のお土産や限定品などを出品するとメーカーからクレームが来ることが多いので、扱わないのが無難でしょう。
なお、出品NGと連絡がきた場合はすぐに出品を取り下げれば問題ありません。
出品NGメーカーではないかは、出品前に調べておくと良いでしょう。
最後に
Amazonで食品や飲料を出品する方法と、出品許可申請について詳しく解説しました。
出品したいのであればまずは、Amazonの提示する条件にあった請求書を取得する事から始めるようにしましょう。
カテゴリーをとりあえず解除するだけであれば、単価の安いものや自分で食べられるものを選んでも良いと思います。
通過しなければ自分で食べてしまえばいいですし、通過できればラッキーですね。
食品・飲料カテゴリーを解放して、Amazonでの売上アップを狙いましょう。