Amazonで商品を出品したにも関わらず、なかなか商品が売れないと悩んでいる人が多いです。
この原因のほとんどは「売れない商品ページ」だからでしょう。
商品が売れないからと、Amazon広告の力を借りようとするかもしれません。
しかし、売れない商品ページのままではせっかく広告を出稿しても、商品が売れる事はありません。
Amazonに新規出品するときに一番大事な事は、売れる商品ページを作ることです。
こちらでは、Amazonで売れる商品ページの作り方について、大事なポイントを解説していきます。
商品ページを新しく作成する際は、是非参考にしてください。
商品ページ作成時の基礎知識
Amazonで新しく商品ページを作るとき、Amazonの規約を確認しておく事は当然ですが、それ以前に知っておかなければならない事があります。
それは、「検索対象項目」と「検索対象外項目」です。
Amazonで出品するときに限らず、ヤフオクやメルカリ、楽天などで出品するときも同様です。
では、どのようなときに検索対象外となってしまうのでしょうか。
まずAmazonで検索対象になるためには、以下の項目の入力が必須です。
- 商品タイトル(外部エンジンにも表示)
- 商品仕様(アマゾン内検索)
- 検索キーワード(アマゾン内検索)
ちなみに、商品説明は書いていなくても検索対象外にはなりません。
項目を順番に埋めていればまず検索対象外になる事はないですが、以下の場合は検索対象外になるので注意しましょう。
- メイン画像のない商品
- ブランド名のない商品
- 商品説明と、商品の仕様が双方ともない商品
検索結果対象外となると、Amazon内の検索でも外部エンジンでも表示されなくなるのでまず商品が売れなくなってしまいます。
特に商品説明と商品の仕様が双方ともない商品は意外とあるので、注意したいところです。
Amazonで売れる商品ページの作り方
Amazonで商品ページを作成しただけは、商品は売れていきません。
売れる商品ページにするためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
Amazonで売れる商品ページの作り方として、それぞれ項目別にポイントを解説していきます。
- 商品タイトル
- 商品仕様
- 商品説明
- 商品画像
- キーワード
- バリエーション
- 価格
- 出品カテゴリ
商品タイトル
まず、商品画像と共にユーザーに大きな印象を与えるのが「商品タイトル」です。
商品ページの顔ともいえる部分なので、非常に重要です。
商品タイトルは最大65文字まで入力する事が可能なのですが、最大まで入力するのはお勧めできません。
あまりにも長いタイトルはかえって見づらくなり、商品ページを見てもらえなくなる可能性があるからです。
Amazonの検索エンジンであるA9(A10)は、顧客至上主義でページを総合的に判断しています。
そのため、長すぎてみにくいタイトルははじかれ、検索結果の下位に表示されてしまうでしょう。
ユーザーが見たときに商品がどのようなものか分かりやすく、かつ見やすいタイトルを心がけることが大切です。
具体的には30文字くらいにとまとめると、見やすく分かりやすい商品タイトルになるので参考にしてください。
商品仕様
商品仕様とは、Amazonの商品ページの以下の部分です。
商品の説明や使い方、用途などを、箇条書きで表示する事ができます。
最大5行まで表示させることが可能なので、商品仕様に関しては5行全てに入力をするのがおすすめです。
商品仕様と次の項目で説明する商品説明は、書いてある内容が多いほどA9(A10)エンジンで高く評価される傾向にあります。
無理やり5行作成する必要はないので、あまりにも見づらくなるようであれば適切な行に収めてください。
商品仕様はCV率にも影響するので、なるべく自然に多くの情報を入れると効果的です。
なお、一行あたり100文字まで入力できますが、100文字入力するとかなり見づらくなってしまいます。
一行あたり30文字程度に収めるとちょうどよく見やすいでしょう。
商品説明
商品説明は商品ページの下の方に表示されます。
最大600文字まで入力する事ができますが、こちらも最大まで入力してしまうとかなり見づらくなります。
なので、150〜300文字ぐらいにまとめるとちょうど良いでしょう。
また、商品説明に入力したキーワードはSEOや広告に影響します。
タイトルと商品仕様、商品説明の全てに同じキーワードを含めることで、A9(A10)エンジンが重要なキーワードだと判断してくれます。
ただし商品紹介コンテンツを利用する場合は商品説明欄は無効になるので、注意しましょう。
商品画像
Amazonでは新規出品する人が増えていますが、商品画像に力を入れている人は少ないです。
しかし、商品画像はCV率や流入率を上げるうえで非常に重要な要素となるので、しっかりと意識していきましょう。
画像にクオリティによっては、CV率が倍も変わると言われています。
それくらい、画像による視覚的効果は大きいのです。
自分で写真を撮影してもいいですが、やはりクオリティに欠けます。
業者に依頼するだけでもかなりCV率が向上するので、商品画像は業者に任せるのが一番でしょう。
業者に依頼した場合は、商品画像の加工も行ってくれます。
文字入れをしたり、モデルを使うなどして商品を使用しているときのイメージが湧く画像があるとなお良いです。
少しずつAmazon全体の画像のクオリティも上がってきているので、他の商品ページに負けないようしっかりと力を入れていきましょう。
画像サイズは長辺1600ピクセル以上を推奨
画像サイズを長辺1600ピクセル以上にすると、以下のように「ズーム機能」が使えるようになります。
1600ピクセル以下の場合は、ズーム機能が使用できないので注意しましょう。
(ズーム機能:商品画像にオンマウスする事で拡大画像を表示できる)
メイン画像
メイン画像は検索結果に表示される商品画像であり、商品ページのトップの画像です。
商品画像では、メイン画像とサブ画像を登録する事ができます。
特に検索結果が表示されたとき、どの商品ページを開くかの判断として、ユーザーの9割は画像で判断していると言われています。
なので、検索結果の一覧に表示されるメイン画像は非常に重要なのです。
いくら検索結果に上位表示されてもメイン画像が魅力的でなければ、商品ページはほとんど開いてもらえないでしょう。
また、メイン画像の規約を守っていない商品は検索対象外となるので、以下のルールを必ず確認してください。
- 画像は商品を正確に表し、販売対象の商品のみを表示しているものにしてください。
- 商品とそのすべての特徴がはっきりと映っている必要があります。
- メイン画像の背景は純粋な白を使用してください。純粋な白とは、RGBカラー値が(255, 255, 255)で、Amazonの商品検索画面や商品詳細ページによく調和します。
- メイン画像は、実際の商品のプロフェッショナルな写真でなければなりません(グラフィック、イラスト、モックアップ、代替品は許可されていません)。また、商品に同梱されないアクセサリー類、購入者に誤解を与えるようなコーディネート品、商品の一部ではない文字/ロゴ/透かし/挿入画像は使用できません。
- 画像は商品名と一致する必要があります。
- 画像は、長辺が1,600ピクセル以上にする必要があります。これは、ウェブサイト上でズーム機能を使うための最小サイズです。ズーム機能は販売促進に有効であることが明らかになっています。
- シューズのメイン画像は、片方のシューズを左側に向けて45度の角度にします。
- レディースおよびメンズ服のメイン画像は、モデルが着用した状態で撮影してください。
- キッズ&ベビー服の画像はすべて、平置きの(モデルが着用していない)写真を使用してください。
キーワード
Amazonの商品ページ作成において、キーワードの選定は非常に重要となります。
しかし、どのようなキーワードを登録したらいいか分かっていない人が多く、適当にキーワードを設定してしまっている場合があります。
適切なキーワードを設定するためには、アマゾンサジェストキーワードを知ることが大切です。
アマゾンサジェストというは、「サジェスト=提案」という意味であり、
Amazonの検索窓にキーワードが入力されたとき、そのワードから推測されるユーザーが調べたいと思われる言葉の候補が出てくる機能です。
アマゾンサジェストキーワードを知っていれば、検索結果に表示される確率を上げることができます。
Amazonサジェストキーワード一括ダウンロードツールやアマトピアのSEO対策機能を使って効果的なキーワードを設定しましょう。
価格
Amazonで商品を販売するうえで、価格設定は非常に重要となります。
価格の安い商品は商品ページも開いてもらいやすくなります。
しかし、安ければいいというわけでもなく、安すぎるとかえって利益が少なくなってしまうので効率が悪くなります。
競合価格を調査し、適切な価格に設定する事が大切です。
なお価格を下げて販売しAmazonのランキングを上げてから、価格を徐々に戻していくという戦略も有効です。
ただし新規出品後2週間は「新着」のラベルが付き商品が売れやすい状態になるので、初めから格安で出品するのはおすすめしません。
出品カテゴリ
Amazonでは商品名や種類を検索して、商品を購入する人が多いです。
しかし、中には商品カテゴリを辿って商品を購入する人もいます。
Amazonではどのくらいの人がカテゴリから商品を購入しているのか、というデータが公表されていないのでカテゴリによる影響がどの程度か正確にはわかりませんが、
ヤフオクなどではカテゴリーから検索する人が2割というデータがあるので、Amazonでも同じような割合だと考えられるでしょう。
Amazonではカテゴリ毎に手数料が変わるため、手数料を節約しようと安いカテゴリを選ぶ人がいますが、この方法はおすすめできません。
出品手数料は8%~15%と幅があるのでその差は大きいかもしれませんが、適切なカテゴリを選択していない商品はやはり売れゆきが良くありません。
Amazonで商品ページを作成するときは、適切なカテゴリーで出品するようにしましょう。
最後に
Amazonで売れる商品ページの作り方について、大事なポイントを詳しく解説しました。
適当に商品ページを作成してしまうと、せっかく良い商品でも全く売れていきません。
商品ページを作りこむことで、購入意欲を高め売上を確実に上げることができます。
Amazon広告を活用しているのになぜか売り上げが上がらない、広告費用ばかりがかかって利益が少ないという場合は、商品ページの見直しが必要かもしれません。
今回ご紹介したポイントを押さえた商品ページが作成できているか、今一度見直してみてください。
商品ページをしっかり作りこんでいるのに売れないという場合は、Amazon広告の費用対効果を高めるコツを参考に広告運用を見直してみてください。