Yahooショッピングに出店するメリットとデメリット

Yahoo!ショッピングは、アクティブユーザー数約2,800万人(毎月)、出店ストア数は87万店舗を超えるECモールです。

2013年にネットショップ無料化を掲げた事もあり、それ以来成長し続けている注目のECモールだと言えます。

 

出店ストア数も楽天やamazonをより遥かに多く、その数は国内ECモールの中でも最大です。

2020年現在では、amazonや楽天市場にも並ぶ3代ECモールとなったため、これからYahoo!ショッピングに出店したいと考えている方も多いでしょう。

個人や中小企業だけではなく、大手企業も相次いでYahoo!ショッピング市場に参入し始めています。

 

こちらでは、Yahooショッピングに出店するメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

どのECモールで出店しようか迷っている方や、これからYahoo!ショッピングで出店したいと考えている方は、是非参考にしてください。

 

 

Yahoo!ショッピングに出店するメリット

まずは、Yahoo!ショッピングに出店するメリットをご紹介します。

他のECモールに比べてYahoo!ショッピングはどういった点で優れているのか、是非比較してみてください。

  1. 出店費用が安い
  2. ポイントキャンペーンによって販売促進ができる
  3. 専任ECコンサルタントがいる
  4. 顧客のメールアドレスを獲得できる
  5. 外部集客に強い

 

出店費用が安い

他のECモール(Amazonや楽天)などに比べて、出店費用が非常に安いのがポイントです。

例えば、楽天で出店する場合は初期登録費用として60000円がかかるほか、月額出店料(プランに毎に金額が変わる)が19500円~、月売上から決められたシステム利用料が請求されます。

 

また、Amazonで出店する場合は、月額4900円(大口出品)の固定費と、商品が売れたときに発生する販売手数料、カテゴリー成約料などが請求されます。

このように、楽天市場への出店は費用が高く、また、Amazonでも毎月の固定費が必ず発生するため、商品が売れていない場合は苦しむことになるでしょう。

 

これがYahoo!ショッピングの場合はどうなるのかと言いますと、実はYahoo!ショッピングは出店に掛かる初期費用や月額固定費が一切かかりません。

楽天やAmazonで出店する際にかかってきた、費用はYahoo!ショッピングでは全て無料となります。

  • 初期登録費用→無料
  • 月額固定費→無料
  • 売上ロイヤリティ→無料

 

ただし、商品が売れた場合はその分の販売手数料がかかります。

とはいえ、上記の費用がかからないだけでも、他のECモールに比べてかなりの出店費用を抑えることができるでしょう。

 

Yahoo!ショッピングでは、初期費用や月額利用料がかからない代わりに、以下の販売手数料が発生します。

  • Tポイント原子負担:2.5%~16.5%(最低でも2.5%以上)
  • アフィリエイトパートナー報酬原資:1~50%(最低でも1%以上)
    (アフィリエイト経由で商品が売れた場合にのみ)
  • アフィリエイト手数料:アフィリエイトパートナ―報酬原資の30%
  • 決済サービス手数料

月額固定費がかからないので、これらの費用がかかったとしても赤字になる事はまずないでしょう。

 

ポイントキャンペーンによって販売促進ができる

ECモールの多くは買い物の金額に応じてポイントを還元する事で、販売促進をしている事が多いですね。

Yahoo!ショッピングでは特にポイントキャンペーンに力を入れており、中でも人気の「Tポイント」が貯まるので販促効果が高いです。

溜まったTポイントはYahoo!ショッピングで使用できるだけではなく、街中の使用可能店舗でも利用できます。

 

Tポイントが使える店舗は今や楽天スーパーポイントに引けを取らないくらい広がっており、Tポイント狙いでYahoo!ショッピングで買い物をする方もいるくらい人気です。

Yahoo!ショッピングで買い物をすればTポイントが貯まる」この効果は絶大だと言えるでしょう。

 

専任ECコンサルタントがいる

初めてECモールに出店をする場合は、何をどうしたらいいのか分からず不安に思う方も多いでしょう。

しかし、Yahoo!ショッピングであれば専任のECコンサルタントがいるので、Yahoo!ショッピングでプロフェッショナル出店する場合はしっかりとサポートしてくれます。

具体的には、出店に関する相談やショップ運営に関する事案などあらゆる面で相談ができます。

専任コンサルタントの中には広告掲載を勧めてくることがあるようですが、サポートがいるのといないのとでは、心持が変わってくるでしょう。

 

顧客のメールアドレスを獲得できる

Yahoo!ショッピングに出店する最大のメリットともいえるのが、顧客のメールアドレスを獲得できることです。

 

例えば、楽天市場やAmazonでは顧客の正式なメールアドレスを獲得するのは、まず難しいです。

ほとんどの大手ECモールでは、顧客のメールアドレスを暗号化しているため正式なメールアドレスがっ獲得できません。

そのため、顧客へダイレクトにアプローチをかける事はほぼ不可能だと言えます。

 

しかし、Yahoo!ショッピングプロフェッショナル出店の場合は、顧客の正式なメールアドレスが獲得できるので、ダイレクトなアプローチが可能となります。

例えば、セールやキャンペーン、新作販売の案内など、自社商品販売のタイミングに合わせて顧客を直接ショップへ誘導する事ができるわけですね。

 

Yahoo!ショッピングではメールマガジンも無料で利用できるので、メールアドレスを獲得すれば大きな販促効果が期待できると言えるでしょう。

 

外部集客に強い

Yahoo!ショッピングはYahoo!JAPANの中にあるサービスの一部であり、

WEB検索、ニュース、天気、スポーツ、メールなど、多岐にサービスを展開するYahoo!JAPANは、日本最大級のポータルサイトとなっています。

 

特にヤフージャパンのトップページの1日のPV数は10億以上といわれているため、そこからYahoo!ショッピングへの流入も非常に多いと考えられるでしょう。

このように、Yahoo!JAPANの集客力を利用して集客ができるのは非常に大きいですね。

 

Yahoo!JAPANの検索窓にキーワードを入力すると、検索結果画面にYahoo!ショッピングの商品が表示される仕組みとなっているので(広告費をかけた場合)、Yahoo!ショッピング外での露出も可能です。

 

Yahoo!ショッピングに出店するデメリット

次は、Yahoo!ショッピングに出店するデメリットをご紹介します。

メリットが多いですが、もちろんデメリットもあるので出店前に必ず確認しておきましょう。

 

  • 販売手数料がトータルで8%前後かかる
  • 競争率が激しい
  • 顧客の多くがソフトバンクユーザー
  • 出品に手間がかかる

 

販売手数料がトータルで8%前後かかる

Yahoo!ショッピングでは初期費用や固定費が一切かからないものの、細かな販売手数料をトータルすると、8%前後かかることがわかります。

特に、決済サービス手数料は以下のようになっています。

  • クレジットカード決済:決済金額の3.24%
  • モバイル支払い(キャリア決済):決済金額の4.48%
  • モバイルSuica決済:決済金額の3.6%
  • コンビニ決済:100円/件~300円/件
  • 銀行振り込み決済(ペイジー):150円/件
  • Yahoo!マネー/預金払い:決済金額の3.0%
  • PayPay残高払い:決済金額の3.0%

決済手数料だけでも約3~5%かかるので、大きいですね。

 

とはいえ、他のECモールと比べるとYahoo!ショッピングのトータルした手数料は8%前後なので、かなり安めです。

例えばAmazonなんかは、月額固定費に加えて販売手数料が10~15%かかりますから、そう考えると固定がかからず、販売手数料8%前後というのはかなり安めでしょう。

 

Yahoo!ショッピングでは商品が売れたときにしか費用が発生しないので、初心者の方でも安心して出店ができます。

競争率が激しい

Yahoo!ショッピングが出店費用の無料化を発表以来、出店数はどんどん増えており今となっては楽天の出店数の10倍にもなっています。

出店数が多ければもちろん出品される商品も多くなりますから、その分競争率が高くなることは目に見えています。

なので、Yahoo!ショッピングで出店したものの、数えきれない出品数の中に自社ショップの商品が埋もれてしまい、なかなか売れないというのはよくある話です。

 

出店しやすい、初心者でもリスクが少なく始めやすいというメリットの反面、ライバルが多いというデメリットもあることを意識しなければならないでしょう。

ただ出品をしただけでは上位表示はまずされないため、Yahoo!ショッピングでの商品露出には広告の利用が必須と言えます。

顧客の多くがソフトバンクユーザー

Yahoo!はソフトバンクグループ傘下という事もあり、ソフトバンクユーザーやYahoo!プレミアム会員にお得なキャンペーンが多いです。

そのためユーザー層が偏っており、顧客の多くがソフトバンクユーザーとなっています。

楽天市場やAmazonと比べると、他の一般ユーザー数が少ないのでソフトバンクユーザー以外の集客力は低いと考えられます。

Yahoo!の集客力を活かせるといっても、楽天やAmazonの集客力にはまだまだ及びません。

 

出品に手間がかかる

Yahoo!ショッピングの出品作業は、楽天やAmazonに比べて手間がかかります

数点出品するだけなら大したことはないかもしれま線が、もし数百点数千点になってくる場合はかなりの作業時間が必要となるでしょう。

 

商品の出品や入れ替え作業を手動で一つずつ行うは困難なため、そうなるとCSV出品を行う事になりますが、

Yahoo!ショッピングのCSV一括登録はAmazonや楽天市場とは違い、複雑になっているため時間がかかります。

 

例えば楽天では、商品データと商品画像データを別々でアップロードしても、のちにそれぞれのデータを合わせることができますが、

Yahoo!ショッピングでは、商品IDと同じ画像ファイル名を付けなければ、それぞれのデータを合わせる事ができません。

また、画像ファイル名には一定のルールがあり、ルールに沿っていないと出品できないため、かなり手間がかかると言えます。

 

今までAmazonや楽天で簡単に一括出品してきた方にとっては、結構な負担になるはずです。

 

最後に

Yahooショッピングに出店するメリットとデメリットをご紹介しました。

Yahoo!ショッピングのメリットとして、他のECモールと比べて初期費用や月額固定費がかからない事が挙げられましたが、

その分ライバルが多いので、ただ出品しただけでは売上を伸ばすことは難しいです。

 

大手企業も参入している中で商品を認知してもらい売上を伸ばすためには、競合の店舗より自社商品を目立たせるための戦略が必須となるでしょう。

広告が必要な商品には広告費用をかけ、まずは露出を増やすことが大切です。

 

その他にも、商品ページの作成や売上分析、受注や発送といった作業も加わってきますから、簡単に誰でも稼げる市場ではないという事を理解したうえで、

しっかりと店舗運営戦略を立てていき、売上アップを目指してください。

 

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