無料、有料、買い切り、レンタル、自作など色々な選択肢が考えられるネットショップ作成サービスですが値段だけで比較しても真のメリット・デメリットは見えてこないのでサービスの費用や機能や使い勝手を比較してみました。(レンタルネットショップサービスはプランが複数あるので値段が近いプランを選択して比較しています)
サービス名 | Shopify | Magento | EC-CUBE | BASE | Wix | WelCart | WooCommerce | Wordpress+Paypal | Future SHop | ショップサーブ | Make Shop | ワイズカート | カラーミーショップ |
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初期費用 | 0円 | ドメイン代+サーバー代 | ドメイン代+サーバー代 | 0円 | 0円 | ドメイン代+サーバー代 | ドメイン代+サーバー代 | ドメイン代+サーバー代 | 20000円(税別) | 15000円(税別) | 10000円(税別) | 21000円(税込) | 3000円(税別) |
月額費用 | $29 | サーバー代 | サーバー代 | 0円 | 1700円(税別) | サーバー代 | サーバー代 | サーバー代 | 20000円(税別) | 11400円(税別) | 3000円(税別) | 5250円(税込) | 3000円(税別) |
販売手数料 | 0円 | 0円 | 0円 | 3% | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 ※別途処理 手数料34円+税/1売上あり | 0円 | 0円 | 0円 |
クレジットカード手数料 | 3.4% | 3.5% | 2.95~3.6% | 3.6%+40円 | 3.6%(Stripe利用時) | 3.2~5% | 3.6% (Square利用時) | 2.9~3.6% + 40円 | 3.6% + 固定費5,000円 or 3.4~4.4% | 3.7~4.7% | 3.5~3.6% | 3.28% | 4~5% |
最低契約期間 | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | 1ヶ月 | 1ヶ月 | 1ヶ月 | 6ヶ月 | 3ヶ月 |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 500 | 1000 | 10000 | 100 | 無制限 |
容量 | 無制限 | レンタルサーバーに依存 | レンタルサーバーに依存 | 無制限 | 500MB | レンタルサーバーに依存 | レンタルサーバーに依存 | レンタルサーバーに依存 | 1.5GB | 1GB | 22GB | 不明 | 5GB |
デザインテンプレート | 1000種類以上 | 1000種類以上 | 100種類以上 | 50種類以上 | 500種類以上 | 100種類以上 | 10000種類以上 | 10000種類以上 | 50種類以上 | 150種類以上 | 150種類以上 | 100種類以上 | 50種類以上 |
集客機能 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ |
カスタマイズ性・拡張性 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
独自ドメイン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
右にスクロール可能です。
※商品登録数が無制限となっているサービスでも現実的にはサーバーの容量の関係で10万点ほどになっていることが多いです。
次に各ネットショップ作成サービスの特徴を詳細に見ていきたいと思います。
Shopify
世界でのシェアが非常に多いネットショップサービスで2020年時点では世界シェア1位です。
Shopifyのメリットは以下の通りです。
- 導入コストが低い
- 世界中の決済方法や言語をカバー
- 越境ECにチャレンジしやすい
- 在庫マネジメント、配送面の対応も強い 高
- いカスタマイズ性
- SEOやSNS連携対応で集客にも強い
EC開設のための学習コストが低く運営コストも低いのでこれから本格的にネットショップを運営したいという方には一番オススメのサービスとなっています。
Magento
MagentoはOsCommerceやZenCartの導入・カスタマイズを手がけていた会社が設計・開発したネットショップ作成サービスです。
2016年の時点ではShopifyが10%に対し、Magentoは29%だったので追い抜かれた形になります。
メリットは以下の通りです。
- かつて世界シェアNO.1だった
- 多言語・多通貨サイトの構築
- マルチサイト運用の実現す
- すぐ始められる越境EC
- 拡張機能を使用した外部サービスとの連携
- 費用の安い海外エンジニアに開発を依頼しやすい
越境ECが前提なら、オープンソースでは日本で有名なEC-CubeよりもMagentoの方が使いやすいです。
BASE
月額費用・初期費用が完全無料なネットショップ作成サービスです。
料金発生箇所(オプション) | 料金 |
---|---|
BASEロゴ非表示Apps (月額) |
500 円 |
HTML編集Apps (月額) |
900 円 |
BASEデザインマーケット (買い切り) |
5,000 円~8,000 円 |
となっていますがとりあえずネットショップを作ってみたいという人には現時点で一番おすすめできます。
本気でネットショップ運営を行いたい場合は後述する他のサービスをおすすめします。
Wix
Wix.comは、世界で1億人以上が利用するドラッグ&ドロップのホームページ作成ツールです。
ホームページは無料で作れますがネットショップだと1700円/月料金がかかります。
デザインをドラッグ&ドロップで作っていけるのとおしゃれなデザインテンプレートが多いことからスピード&デザイン重視の人におすすめできます。
割引クーポンや宣伝用のメルマガ発行なども出来ますが他のネットショップ作成サービスと比べるとやや機能に乏しいです。(在庫管理や他社ID決済など)
上位の有料プランも存在しますが出来ることの割に割高なためおすすめ出来ません。
カラーミーショップ
有料の中では比較的安くデザインテンプレートもいいものが揃っています。
ネットショプ運営初期の頃に使っていましたが海外通貨表示や言語表示の切り替えなどが出来ずやはり拡張性は大事だなと思い利用をやめた経緯がありますが普通に国内向けのネットショップを長期で運営したいなら総合的に見て一番いいと思います。
料金は以下のようになっています。
レンタルサーバー | 初期費用 | 月額費用 |
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カラーミーショップエコノミープラン | 3,240円 | 900円〜 |
カラーミーショップスモールプラン | 3,240円 | 1,332円〜 |
カラーミーショップレギュラープラン | 3,240円 | 3,240円 |
カラーミーショップラージプラン | 3,240円 | 7,800円 |
EC-Cube
4年ほど前にネットショップ作成を法人クライアントに依頼された際は拡張性などを考えてEC-Cubeで作っていましたが無駄に複雑なので初心者の方にはおすすめしません。
一昔前であれば拡張性があるネットショップを作りたい方にはこちらを紹介したのですが今はWordpressベースの方が安くそれでいて拡張性が高く作れるのでおすすめです。
ただセキュリティの面ではEC-Cubeに軍配が上がるのと開発環境をサポートする日本語での情報量はオープンソース系のネットショップサービスの中で最も多いです。
Welcart
WordPressをベースにWelcartというプラグインを入れることで無料でそのサイトをネットショップ化することができるのですが機能不足感が否めません。
無料で作りたいならBaseの方がおすすめです。
WooCommerce
海外のネットショップ作成でよく用いられる選択肢でWordpressの豊富なプラグインを活用可能な点と英語になりますが作成方法が充実しているのが高評価のポイント。
Woocommerceはオープンソース(プログラムの中身が公開されていて多くの人が開発に参加できる)なのでWoocommerce用のプラグインもいくつも作られていて非常に拡張性が高いです。
EC-cubeだとプラグインは有料のものが多いのですがWooCommerceの場合はほとんどの場合無料です。
私も愛用している組み合わせですが卸取得用にいわゆる見せ球に使う簡易ネットショップ作成には全くと言っていいほど向いていません。
あくまで本格的に長く運営していく場合におすすめです。
WordPress+Paypal
上記の方法に近いですがもっと簡単に導入できます。
元々ブログやアフィリエイトサイトを運営していてちょっとした商品やオリジナルコンテンツを売ってみたくなった、という人にもおすすめです。
一つ一つPaypalの商品リンクを作成することによってももちろん作れますがそれだと購入後のフォローメールやステップメールを組むことが大変なのでPaycart Plusのような買い切り型Paypalシステムと合わせて使うのがおすすめです。
ネットショップ作成サービスのおすすめ・比較まとめ
無料のネットショップを探している方にはBaseが本格的なネットショップサービスを求めている人にはShopifyがおすすめです。
自社でカスタマイズ可能な場合は拡張性の高いWoocommerceも選択肢に入ります。集客自体はWordpressなどのCMSベースの外部サイトで流しネットショップ側では事例紹介やブランディング用の記事を設置するようにしましょう。